【か】
簡易トイレ
介護用ポータブルトイレ。災害用トレイには、他にも携帯トイレ、簡易トイレ、仮設トイレ、マンホールトイレなどがある。携帯トイレでは、既設の便器にビニール袋を被せて使うタイプも含まれる。詳細は、内閣府のサイト参照。
https://www.bousai.go.jp/taisaku/hinanjo/pdf/2204hinanjo_toilet_guideline.pdf
感染症
新型インフルエンザやコロナウイルス等の感染性疾患。高齢者施設では重症化リスクが高いため、予防と拡大防止の両面での対策が重要。
感染症法
「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」の通称。感染症予防法、感染症新法とも呼ばれる。
感染対策
標準予防策に加え、施設特性に応じた感染予防・管理措置。手指衛生や換気等の基本的対策の徹底。
【き】
危機管理
災害や事故などの危機的な状況を未然に防ぎ、発生した場合には迅速に対応するための活動。
机上訓練(きじょうくんれん)
災害発生を想定したシナリオ(前提条件と手順)に基づき、どのように対処すべきかを会議室などで議論しながら、対応方法を決定していく模擬訓練。対策本部員が、BCPの内容を理解し、行動できるかを確認することができ、BCPで検討が不足している点や、改善すべき点を把握することができる。
業務継続計画
Business Continuity Planの略。事業継続計画(介護・福祉では業務継続計画と呼ばれている)のこと。災害や事故など、予期せぬ事態が発生した場合でも、事業を中断させずに継続させるための計画。介護現場では、利用者の安全確保とサービス提供の継続を目的とする。業務継続計画書は、重要業務を継続・早期復旧するための具体的な行動を定めたもの。業務継続計画の詳しい解説は、下記の記事が参考になります。
https://bcp-cafe.blog/bcp-training-1/
緊急連絡網
災害時に施設・事業所から連絡事項を伝える伝言順番を決めた書類。災害時に電話がつながりにくい状況や職員の被災を考えるとメールやSNSを使ったフラットな一斉連絡手段の方が良い。
【く】
躯体ダメージ
躯体とは、建物の強度を保つ構造物のこと。地震のエネルギーで、建物の構造物が被災し建物のダメージとなる。
訓練
災害発生時の対応を想定した練習。定期的に実施し、職員の対応能力を高めるために必要な活動。
【け】
警戒レベル
災害発生の危険度を5段階で示す指標。レベル3で高齢者等の避難、レベル4で全員避難が必要となる。
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/alertlevel.html
携帯カード
災害発生時に取るべき行動や必要となる情報が携帯できる紙に記載したもの。行動基準、参集基準、連絡先、避難所などの情報を記載する。防災カードと呼ばれることもある。携帯カード・防災カードの詳しい記事は、下記になります。
【こ】
広域避難場所
地震や大規模火災などが発生した時に安全を確保するための避難場所。災害対策基本法で大規模な公園などが指定されている。
抗原検査
ウイルスの抗体を用いて特有のタンパク質(抗原)を検出する検査方法。PCR検査に比べ検出率は劣るが、短時間で結果が出る。病院でのインフルエンザ検査に用いられている。
抗体検査
過去にそのウイルスに感染していたかを血液で調べる検査。ウイルス感染で形成されるタンパク質(抗体)が血液中にあるか否かを調べる。体内に抗体ができるのに時間がかかりため、ウイルスに感染していないことの検査に用いるのは難しい。
行動基準
災害発生時に利用者、職員や家族が取るべき動きや手順を事前に決め、周知徹底すること。例えば、地震が発生した時に、自動車運転中の場合、ゆっくり減速し、路肩に停止させる行動を取る。
個人防護具
PPE(Personal Protective Equipmentの略)の日本語訳。感染症の感染を防ぐマスク、ゴーグル、ガウン、手袋などの総称。