2024年8月25日、台風10号が27日に非常に強い勢力のまま上陸する可能性があり、九州南部では最大瞬間風速50メートルの見込みです。過去には、2018年の台風21号が大阪に大きな被害を及ぼしたのを思い起こさせます。強風と大雨への備えを早めに行うことを強くお勧めします。
発達して西日本に上陸する見通し
8月25日、台風10号は、当初の予想より西側へ回り込むルートになりました。そのため、最大瞬間風速50メートルの非常に強い勢力のまま上陸する可能性が出てきました。
その原因は、台風10号の進路上の海面水温が高く、台風が発達するためです。次の図は、8月24日現在の海面水温です。台風の進路にあたる地域の海水温が30度以上の高温になっていることがわかります。
台風の大きさと強さとは?
台風は、強風(風速15メートル以上)域の「大きさ」(言い換えると影響範囲)と、中心付近の最大風速の強さ(風の強さ)で分類されます。気象庁の定義は、以下のようになります。
台風10号は、8月25日18時の状況は、中心付近の最大風速が35メートルですが、この後、27日の15時の予報は、中心付近の最大風速が45メートルに発達し、「非常に強い台風」になります。
最近の「非常に強い台風」は?
最近では、2018年の台風21号は、「非常に強い勢力」で徳島県南部に上陸し、大阪府で大きな被害が出ました。トラックが横転したり、関西空港の連絡橋にタンカーが衝突し橋が破損する被害が出ました。
強風による被害は、以下のようなものが考えられます。飛散物による被害、建物の損壊、車の横転、電柱の倒壊による停電などがあります。
2018年の台風21号の被災状況の動画を参考までに以下に貼ります。1つ目は、8月25日のニュース映像(約4分)、2つ目は、2018年に一般市民が投稿した動画の総集編(約8分)になります。
今すぐ取るべき対策とは
台風の風への備えとしては、
(1)最新の気象情報を常時チェック
(2)早めの休業や避難の検討
(3)窓ガラスの破損、停電・断水へ備える
また、非常に強い勢力ですので、水害への備えも確実にお願いします。