【さ】
サーバ
パソコンなどの情報を大量に保管できる専用の計算機。ネットワークに接続し、情報を記憶するNAS(Network Attached Storage)といった専用機器もある。
災害
災害対策基本法で、災害は、「暴風、竜巻、豪雨、豪雪、洪水、崖崩れ、土石流、高潮、地震、津波、噴火、地滑りその他の異常な自然現象又は大規模な火事若しくは爆発その他その及ぼす被害の程度においてこれらに類する政令で定める原因により生ずる被害」と定義されている。自然災害に加えて事故が含まれている。
災害記録
被害状況や対応内容を記録するもの。今後の改善や保険請求等に活用するために写真などを保管すること。
災害対策本部
災害時に設置される最高意思決定組織。情報の集約と分析、対応方針の決定、外部との連絡調整等を行う。
災害時優先電話
災害等で電話が混み合うと、発信規制や接続規制といった通信制限(大規模災害時は約90%以上の制限が行われることがあります)が行われます。その際でも、制限されない電話が災害時優先電話となります。詳細は、次を参照ください。
https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/net_anzen/hijyo/yusen.html
財務対策
災害時に業務が中断または減少しても運営資金が不足しないように資金を確保する対策。災害保険の活用などがある。
サプライチェーン
日本語では供給網と訳される。原材料から半製品さらには製品を作るための供給と、製品生産社から販売店さらには消費者へ供給が供給網の全体となる。
サプライチェーン管理
物資の調達から供給までの流れを管理すること。災害時に必要な物資を確保するためには、サプライチェーンの安定化が不可欠。
参集基準
災害発生時に、施設・事業所から参集を指示しなくても、自発的に参集することができるように職員が判断できる基準を事前に決めること。例えば、震度5強以上で事前に決めてあるメンバーが自動的に参集する。ただし、自身や家族がケガをした場合など、参集しなくてよい条件も決めておくことが重要。
【し】
自家発電機
停電時に設置した機器を使い電力を提供すること。大規模な発電機からモバイルバッテリーまで様々な形態の機器がある。
指揮命令系統
緊急時の命令伝達経路を明確化したもの。例えば、対策本部長からの指示を各班の実行部隊へ確実に情報が伝えられるような情報伝達の方法を整理しておくこと。
自助・共助・公助
「自助」とは、災害が発生したときに、まず自分自身(家族も含む)の身の安全を守ること。「共助」とは、地域やコミュニティといった周囲の人たちが協力して助け合うこと。「公助」とは、市町村や消防、県や警察、自衛隊といった公的機関による救助・援助すること。公助には限りがあるので、自助が重要。自助・共助・公助の解説は、以下の記事にもあります。
https://bcp-cafe.blog/bcp-training-3/
自然災害
地震・津波、台風・豪雨などが一般的であるが、竜巻、豪雪、崖崩れ・地滑り、土石流、高潮、噴火などがある。例えば、富士山などの活火山は、噴火のリスクがあり、噴火した場合は、電気、水道、交通機関などに被害が出る可能性がある。
シミュレーション
実際の災害と模擬してみること。机上訓練がシミュレーションの1つの例となる。
重要な業務
災害時に中断が許されない重要な業務。利用者の生命維持に関わるケアや、安全確保に必要なサービス。
情報共有
災害に関する情報を職員間で共有し、共通認識を持つこと。
消防計画
消防法で決められている防火・防災管理の基本方針を決めた計画。火災発生時の被害を最低限に抑えるための体制、行動などを定め、定期的に訓練を実施する必要がある。
情報セキュリティ
個人情報や機密情報の保護。災害時においても、情報漏洩を防ぐ対策が重要。
情報伝達
災害発生時、関係各所に必要な情報を迅速かつ正確に伝達すること。
初動対応
災害直後に取りべき行動。特に、安全確保と安否確認を行うことが重要である。
【す】
垂直避難
水害に備え自施設・事業所の上層階に避難する方法。屋内安全確保とも呼ばれる。
水平避難
水害で自施設・事業所に居残ることが危険な場合に、近隣の安全な避難先に移動して避難すること。立ち退き避難とも呼ばれる。
【せ】
正常性バイアス
予想外のリスクが発生した場合に、状況を過小評価してしまう人間の心理。正常性バイアスについては、以下の記事で詳しく解説しています。
https://bcp-cafe.blog/normalcy-bias/
【そ】
早期復旧
通常業務への復帰計画。段階的な再開手順と、必要な資源の確保方法を定める。