2016年台風10号の教訓を活かせ! 早期避難の確実な判断を!

2024年8月11日、台風5号が接近にしており、2016年8月30日の台風10号による悲劇がまた起こらないとは限りません。2016年台風10号が岩手県大船渡市に上陸しました。岩手県岩泉町の認知症高齢者グループホームで入所者9人がお亡くなりになりました。同じ過ちが繰り返されないように、早めに避難を判断してください。

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災害をもたらした2016年台風10号に似ている

現在、台風5号が、東北地方に迫ってきています。

今回の台風5号の進路予想図(8月11日15:00時点)

この進路は、過去に災害をもたらした2016(平成28)年の台風10号に似ています。この年の8月30日に異例な台風10号が、東北地方に甚大な被害をもたらしました。この台風は、1951(昭和26年)年に気象庁が統計を取り始めて以来初めて東北地方の太平洋側に上陸した台風です

https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/report/2016/20160906/pdf/2016_2_tokyo_C.pdf#page=3

2016年の台風10号で甚大な被害が発生

この台風で、岩手県の小本川が氾濫し、沿川の認知症高齢者グループホームにおいて、入所者9人がお亡くなりになるという痛ましい被害が発生しました。詳細は、以下のホームページに掲載されていますので、参考にしてください。

この事例では、施設の職員が、避難準備情報(現在の高齢者避難)で避難すると認識していなかったことが、避難の遅れにつながりました

この水害を機に、水害対策の計画作成と訓練が義務化

こうした水害を背景に、翌年に『水防法』及び『土砂災害防止法』が改正されました。

  • 浸水想定区域や土砂災害警戒区域内の要配慮者利用施設の所有者または管理者に対し、
  • 避難確保計画の作成と、
  • 避難訓練の実施が義務となりました。

この部分は、別途、BCP Cafeのブログに詳しく投稿します。

今すぐ取るべき対策とは

水害への備えとしては、以下を事前に確認してください。

  • ハザードマップの確認
  • 避難場所と避難経路の事前確認
  • 最新の気象情報を常時チェック
  • 「避難指示が出たら迷わず避難」

過去の反省を踏まえ、管理者・責任者が正しい判断と行動をとることが、人命を守ります。今一度、避難確保計画やBCPを見返し、早期避難の重要性を再確認しましょう。 「水害から命を守るのは、私たち一人一人の意識と行動にかかっています。」

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